2008年11月24日

WLB:経営者編

昨日は勤労感謝の日でした。

ちょうど宮日新聞にもこのWLBについての話がかいてありました。
最近の旬のキーワードでありますが、宮崎においてはまだまだ浸透具合が足りません。

※どこの都道府県でも同じですが。

今回のネタは、WLBをススメなさいという国の方針に対して企業としての本音は?という視点で書いてみたいと思います。

WLB:経営者編
(先日のヤングリーダー会議での話です)

私達のグループではワークライフバランスについての議論が活発に行われました。そして参加者の社長さんが

うちの会社は女性が元気だし、女性の多い職場なんですよ。
それに女性の方が優秀だし、彼女達にいてもらいたいと思います。
結婚・出産後にまた返ってきてくれる体制作りができるといいな~と思っているんですよ。

って言われました。

その後、私自身が感じるWLBについて意見を述べてみました。

宮崎は中小企業の多い県でありますが、正直今の経済状態でWLBなんてきれいごとのような雰囲気があります。
男女参画について参加しているメンバーの中でも、経営者である方は「WLBとか言われても”じゃあ、会社は誰が運営するのか?”って話だよね」って言われて、それだけWLBよりもまずは経営を維持する事が大変だという状況が浮き彫りになりました。
で、経営者として本音はどうなんでしょうかね?

という質問をしたら、その経営者の方は笑いながら

WLBはきれいごとじゃ~!(あくまで、経営者の方達の代弁者として言われました)

だそうです。

彼の名誉の為に言っておきますが、彼の会社は本当に女性を雇用するという事をとても大切に思ってらっしゃるし女性中心であるからこそ成長する業種らしいので、必然的にWLBについては意識しているようです。

彼の意見で説得力があったのが、

現状として経営者に求められるのは、生産性を求められる時代であり私達は決められた予算・時間の中でどう生産性を挙げていくかとても悩んでいる。そこにWLBの概念をポンッと持ってこられても正直戸惑う。

WLBというのは、もともと「仕事と生活の調和」という意味の言葉で最近取組みの代表として上げられるのが「男性の育児休暇取得率」でありますが、実際零細企業において即戦力の人材が育児休暇をとったらどうなるのか想像できます。
WLBを進めなければならない現状とは裏腹に、実際に導入するのは非常に困難な時代に突入しているということを国はもっと認識すべきだと思うのです。

WLBは少子化対策の為の言葉となりつつありますが、今の経済状況と照らし合わせてみるともう少し実現性のあるものへと変えていく必要があるのではという気がしています。


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